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時の神クロノスさまへ [日記]

クロノスに出逢って5年。
その間に、4作品に出演させてもらった。
いろいろなことがあった5年間だったけど、
時の神、クロノスにとっては、5年なんて、
まばたきするくらい一瞬の時間なのかもしれない。


タイムマシンがあったら戻りたい過去があなたにはありますか?


お客さんのアンケートを読んでいて、
クロノスに乗ってマイケルを救いに行きたいというのがあった。
あぁ・・・と思った。
マイケル・ジャクソンを救えたら、もっともっと彼を見ていられたのに。
でも、あれは彼の宿命で、ロンドン最終ツアーが出来なかったことで、
映画が全世界で大ヒットし、
今まで、マイケルを知らなかった人や、嫌いだった人の心にも、
彼のパフォーマンスや生き様がしっかりと届いたことは、
必然だったのかもしれないと思ってしまう。


大切な人を失い、助けられなかった人にとって、
クロノスシリーズは、大嫌いという気持ち、とてもよくわかる。


私も、今、片想いをしている。
すごくすごく好きだけれど、
どうにもならない。
クロノスジョウンターに乗って、過去を変えることは、
やってはいけないことだと、もちろん思う。
でも、野方耕市のように、タイムマシンを自分で作るほどに、
人を想ったとしたら。
想い続けたとしたら。
それは許されることなのではないかな。
たぶん、許されてよいのだと思う。
たとえそれが片想いで、相手に想いが届かなかったとしても、
そこまで、想うことは、
想い続けることは、
歴史を変えられるくらいすごいことだと思うから。
時の神クロノスは、野方耕市に微笑んだ。
奇跡の微笑み。


「笑ってよ それだけで 優しい言葉はいらないよ
わかってる 身勝手な私を」


野方耕市が自分の作ったクロノス・ジョウンターに乗った後、
こんな歌詞が流れる。
好きな人が笑ってくれたら、それだけでいい。
自分が生きるためには、いろんなことをやらなくちゃいけなくて、
毎日、食べていかなくてはいけないし、
働かなくてはいけないし、
家族を守らなくてはいけないし、
生きるのは格別に大変だけど、
それとは、別のところで、
好きな人が笑ってくれることが大切だってこと、
私は、野方さんに、クロノスに、教わった気がする。


野方耕市さんに想われるとても幸せな役を演じさせてもらった。
好きな人と進路のことで喧嘩して別れて、
その数秒後のシーンでは、好きな人を亡くして後悔して、
自分も死んでいくという役で、
心の中はひっちゃかめっちゃかだったけど、
野方さんが跳んだ後の、笑ってよ、って歌詞を聴きながら、
最後には、とびきりの笑顔で野方くんに会おうと、
毎ステージ、強く強く思っていた。
自分の親友と、幸せになってくださいと言った野方くんの顔。
私は一生、忘れないと思う。
自分とではなく、貴方の大切な人と幸せになってください、
笑ってください、という野方さんの願い。


クロノス・ジョウンターに2度も助けられた人は、
この世界で私だけだと思う。
助けられたことを通して、
私は助ける人の気持ちを痛いほど教わりました。


私たちは、過去に戻ることは、絶対にできない。
私にも後悔することがたくさんある。
小さな決断、大きな決断。
最近の1番大きな後悔は、
キャラメルボックスに私が入らなければよかった、ということ。
は???と思うでしょうが、
幸せな悩みだねと思うでしょうが、
眠れないくらい、真剣に、そのことを後悔した夜がいくつもあった。
でも、周りの人や、ファンの人に、
たくさん励まされて、力をもらって、
今、こうして生きています。
今は、改めて、
劇団に入ったからこその出逢いのあまりの素晴らしさに、
日々、感謝している。
だから、自分の幸せとか、ひとまず、考えずに、
誰かを笑顔にすることを考えたい。
いや、たぶん、それが私の幸せなのだと思うから。
身勝手な私の、ね。


あなたの大切な人と、笑顔で、生きてほしい。
応援してます、心から。
タイムマシンを作るくらい、あなたを想い、
私はいつでも、あなたを助けに行きます。


最後に、天国のキヤマさん、
ありがとうございました。
岡内くん、岡内くんと、笑ってくださった笑顔と、
クロノス・ジョウンターを忘れずに、強く生きていきます。 


時の神クロノスさま、
この世界で必死に生きている人に、
少しずつでいいから、微笑み続けてください。
私も、必ず、笑い続けます。 つづく


終わって欲しくなかった公演が終わった。
私はほんとうに助けられた。救われた。(独り言)


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