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自転車の自由 [日記]


最近、よく地図を見る。
東京の自分の家の周りの。
舞台上でも毎ステージ、10秒くらい東京の地図を開くとこがあって、
毎日、その瞬間が待ち遠しい。
実家には、トイレに日本地図と世界地図が貼ってあって、
小さい頃はトイレから出られなくなっていた。


私は地図が読めない女というより、
地図がないとだめな女だ。
頭の中だけで地図を広げるのは苦手。
引っ越しをしてから、
自転車で行動することが多くなり、
地図上の道を指で辿ってから、
おっきな道路に出て、
予習した通りに、目的地までひたすら自転車を漕ぐ。
2次元の地図の道では想像しなかった坂道に出くわしたりもする。
山あり谷あり。
往きにしんどいと、帰りは格別に爽快。
往きに爽快だと帰りのことが心配だったり。
免許は持っているけど、車の運転はしないので、
今までは、ひたすら電車移動だった。
電車の路線図を見るのも好きだ。
あそこで乗り換えてこうやって行ってみよう、
線路は続くよどこまでも、
新幹線に乗れば、名古屋も関西も頑張れば九州にも行けるしね。


でも、自転車に乗り始めると、
決められたレールの上とじゃあ、全然、違う。


自由。
この大地の上で、大空の下で。
頑張ればどこまでも行ける。


友達のほとんどが、
旦那さんと出会い、子供と出会い、
自分の家庭を作り始めている。
生まれる家は選べないけど、
これから作る家は自由だ。
子供の幼稚園を真剣に迷うなんて、
なんてなんて幸せな悩みなんだろう。
私はいまだ、
たったひとりのパートナーと、
自分が未来に1番の愛を注ぐのであろう子供に、
出会うことが出来ていない。


それは親不孝かもしれないし、さみしくて不幸なことかもしれないけど、
最近、思うんだぁ。
なんて、贅沢な未来なんだと。
今まで好きになった人、愛した人との出逢いは、
自分の何もかもが変わってすべてが輝く出逢いだった。
そんな出逢いがまだまだこれからやってくるかもしれない。
そんなこと言ってても、
こないかもしれないし、負け惜しみみたいだけど、
私はやっぱり自由なんだな。
自転車ひとつあれば、地図の端から端まで自由な道を通って行けるように、
自分の心をしっかり持っていれば、
それだけで、まだまだ人と出逢える。
愛することができる。
愛することは幸せだ。
愛される可能性だってあるかもしれない。
自由に。


将来の生活が不安だったり、
ってそんな不安にエネルギーを注ぐのは、アンラッキー。
帰りの坂道はそのときに頑張ればいい。
どこまでも行こうよ。
この命が終わるまで。
きっときっと何かが待っている明日。 つづく


孤独と自由は似てるよね。ということに想いを巡らしてみただけよ。(独り言)



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