SSブログ

強い心 [日記]

私の大好きな大きな背中の持ち主が人生最高の日を迎えた。
日本中が彼に拍手を送った日。


私が高校1年のとき、松井秀喜選手は、
ふたつ上の高校3年生だった。
敬遠されたことについてインタビューに答えている、
素朴な野球少年の姿が思い出される。
ジャイアンツに入団してすぐに、
野球場で彼のプレーを見て、私は一目惚れをする。
私が高校3年になる頃には、
学生鞄に「55 MATSUI」のオレンジの旗を入れ、
学校帰りに、試合前の練習から追っかけて応援をしていた。
卒業文集の理想の男性の欄には、
もちろん「松井秀喜」と書いた。


日本からNYに行き、衝撃的なデビューをしてから7年、
チャンピオンになることもなく、怪我に苦しみ抜いた彼。
メジャーに来た後輩たちが次々と夢を叶えていくのに。
なんて過酷な運命を神様は与えたのだろう。
WBCに出なかった頃から、日本国民の関心は、
彼から少しずつ離れていったのかもしれない。
ヤンキースをワールドチャンピオンにしたい、
その純粋な気持ちのせいなのに。
怪我をして、結果を出せない人間には、興味がないと、
ここ数年は、日本国民には見向きもされなかった彼。


こんな日が来るなんて。
神様はわかっていたのかな。


MVPというご褒美までもらった彼は、
一体、来年どうなるのだろう。
きっとまた冷静に前向きに、
新しい野球人生を考えていくのだろう。
その冷静さと、溢れる球団への愛、両方が彼の魅力だと思う。
選手生命の危機といわれた怪我までも、
辛いとは思わない仏のような人。
ただただ、凄いと思う。
日本中の、いや、世界中の拍手をもらう日が来て本当に良かった。
愛するヤンキースのための活躍。


私はイチロー選手も大好きだ。
鉄人であり神のような人だけど、
努力の人で、こだわりを持ち、人一倍研究をしながら、
数字と戦い、日本国民のために胃潰瘍になるような、
人間味溢れる完璧な天才は、いつもカッコ良すぎる。
ひたすら尊敬。
彼にも世界中の拍手をもらい続けてほしい。
松井もイチローも、壁を乗り越えていく姿をしっかり見せてくれる。
なぜ?と聞かれると必ず最後の答えは、
「野球が好きだから」に辿り着く。
ふたりとも、私たちと同じ世代の日本国民のヒーローだ。


野球選手と舞台俳優は全く違う職業だけれど、
私は時々、共通点を見つけることがある。
私たちは勝ち負けのあるスポーツではなく、
芸術という分野だけれど、
劇団は球団のようだなと思うことがある。
1年ごとに契約をし、突然、戦力外通告を受ける世界。
1年間、どのような戦力で戦うのか、首脳陣の決定に対して、
選手は受け身の姿勢で契約をし、
いつまであるかわからない選手生命に不安を覚えながら、
ひたすらチームのために戦うのである。
契約後は、体調管理をし、結果を出さなくてはならない。
怪我や病気になったらおしまいだ。
私たちは見えない数字の評価の中で、もがき続ける。
いい役者、面白い役者とは何か。


松井はヤンキースもニューヨークもチームメイトもファンも、
大好きだと言っていた。
日本国民の財産であるような選手と私では、
もちろん、話の規模が違うけど、
私も自分の人生よりもチームのことを第一に考えて、
13年が経とうとしている。
今あるのは、チームへの、チームメイトへの、
そしてお客さんへの愛だけだ。
1年先のことが真っ暗闇な人生だけど、
骨を折っても手術をしても愛を失わずに、野球を続け、
そしてこれからも、野球を続けていく松井のように、
私も愛をしっかり届け続けなくてはいけない。
へこたれることもあるけどね。
お客さんの拍手が何よりの力になっていく。


今回も、劇団への愛、共演者への愛、
そしてお客さんへの愛だけを抱え、
毎日、集中して、舞台に立っている。
怪我に気をつけ、全試合に出場し、しっかり勝ち越さなくては。
なによりもチームのために。
マジックが出て優勝に王手がかかってるのか、
最下位脱出のために踏ん張ってるのか、
そんな順位なんかはない世界だけれども。
勝つか負けるかは、
高いお金を払って劇場に来てくださるお客さんが、
喜んでくださるか、くださらないか。
優勝するかしないかは、
劇団が、来年もあるのか、ないのか。
今回は打順は1番バッターあたりを任されただろう私は、
次に繋ぐために、塁に出て、
チャンスが来たらホームランも打てるような、
守備のいい選手を目指さないとな。
舞台に立てること、それが1番の幸せであることを、
けっして忘れてはいけない。
この数日、彼の姿がたくさんテレビに映り、
改めて、思い出されたこと。
私は舞台が好き。


戦い続ける人生を楽しみたい。
松井秀喜のように。
気持ちを強く。
彼のこれからの野球人生が幸せなものでありますように。


7年間、NYには行けず、ピンストライプの55を、
1度も観られなかったファン失格の私だけれど。
舞台に立ちながら、応援しています。  つづく


どこでもいい。怪我に気をつけて、野球を楽しんでほしい。
いっそ、日本に帰ってくればいいのになぁ~~。(独り言)


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。